ブリトニー・スピアーズを哀れにしたようなポップスターのジョスリンを演じるのは、リリーローズ・デップ。むらがあるものの、時に素晴らしい演技を披露している。

母親の死や相次ぐ挫折のせいで、ジョスリンは精神的にぎりぎりの状態だ。その苦しみは、音楽業界の暗部を描く入り口として説得力がある。

第1話で、ジョスリンは自分をしのぐバックダンサーの踊りを見て、サングラスをかけた目から涙を拭う。その間も、ジョスリンの存在によってカネを稼ぐ周囲のチームは、市場価値が下落中の資産について話すように、彼女のことを語り合っている。

こうした業界の力学は、第2話でさらに具体的になる。このエピソードは第1話より出来がいいが、テスファイ扮するテドロスが再登場すると失速してしまう。

カムバックを図るジョスリンは新曲を発表しようとしている。だがレコード会社幹部のニッキ(ジェーン・アダムズ)は難色を示し、ジョスリンを叱責。

バックダンサーのダイアン(大物Kポップグループ、ブラックピンクのジェニーが演じる)を後釜に座らせようと、陰で画策する。

新曲のMV撮影で、完璧を求めて撮り直しを繰り返すジョスリンに、チームはいら立ちを募らせる。ジョスリンは出血し、チームは心配を口にするが、彼女が限界に達するまで誰も止めようとしない。

陳腐さになえる性描写

マネジャーの1人のハイム(ハンク・アザリア)は撮影後、ジョスリンを非難する。

「多くの人が私を頼っている。もう1年近く生活を支えているが、きみに商業的音楽を作る気がないなら、私がそんなことをするのは無責任だ」

ただ一人、ジョスリンを擁護していたハイムは、打って変わって厳しい態度を見せる。

陳腐すぎてなえる