今後の幸福度上昇に期待

だが話を聞いた人のうち、「実際に今が惨めさのピーク」と言う人がほとんどいなかったのには、勇気づけられた。ダーシー(47.15歳)もトム(47.19歳)も、20代のほうがよほど惨めだったと話す。

47.2歳という数字はもちろん、統計からはじき出されただけだが、まさに人生の転機だったという人もいた。現在48.4歳のスコットはちょうど47.2歳でセラピーに通い始めた。47.5歳のジェナは47.2歳時点で「神の啓示の瞬間」を経験し、「これまでと違うやり方を選ぶようになった」。

一方で、不幸に気付く間もなくこの時期が過ぎていった人も。49.41歳のホリーが、47.2歳時のSNS投稿を見返してみると......「チポトレ・メキシカン・グリルの『真正』チーズディップとやらを楽しみにしていたのに。食べられたものじゃなかった!」。何とも惨めだ。

希望が持てるのは、47.2歳「以降」は好転が見込めること。「50歳が近づくと、いろんなことを受け入れられるようになる、と思いたい」と47.46歳のジルは言う。「物事に慣れて、今あるものに感謝するようになるのだと思う。あるいは気難しい人になって、幸福度調査なんてものに答えなくなるだけかも」

【参考記事】年代別「悩みのタネ」から見えてくる、日本社会の大きな偏り

©2020 The Slate Group

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