本場では、どう楽しんでいるか
スイスと日本のアール・ブリュットのつながりを見てきたが、この芸術をどう鑑賞したらいいのだろうか。ペリーさんの話では、芸術は1つではなく、アール・ブリュットの作品にふれて芸術へのドアがたくさん存在しているということを知ればよいのだという。
ローザンヌの「アール・ブリュット・コレクション」には、老若男女、職業も様々な人たちが集う。普段は美術館には足を運ばない幼児たちさえやってくる。おもしろい、奇麗、ちょっと気持ち悪い、怖い、すごい、これなら自分にも作れるかもなど、どんな感情でもじっくりと味わってみよう。アーティストたちは、強い感情を込め自分のためにひたすら作り続けている。その感情と見る人の感情が溶け合えば、そこには、もう新しいドアが開かれているに違いない。
(*)アール・ブリュット・コレクション『日本のアール・ブリュット もう一つの眼差し』メディア向け資料から引用
