訴務長官サウアーとブレット・シュメイト司法次官補は、8月11日に連邦裁判所に提出した書類にこう記している。

「トランプ大統領が築いた関税と合意に代わるものは存在しない。一年前、アメリカは『死んだ国』だった。だが今、我々を酷使してきた各国から支払われる何兆ドルもの資金によって、アメリカは再び強く、財政的にも持続可能で、尊敬される国となった。

もしアメリカが既に他国から支払われた資金を返金する事態になれば、強い国家から一気に破綻状態に転落しかねない。大統領は、それによって我が国が深刻な財政破綻に見舞われる恐れがあると確信している」

今後の見通し

本日の口頭弁論後は、最高裁は非公開で審議を行う。早ければ12月にも判決が出る見通しだ。

もし最高裁がトランプの関税措置を支持すれば、IEEPAに基づく大統領の広範な裁量が認められ、議会を通さずに貿易政策を変更する道が開かれる。

逆に違法と判断されれば、関税は撤廃される可能性があり、輸入業者が返金を求める訴訟を起こす動きも出るとみられる。また、議会が緊急権限の制限に向けて法改正に動く可能性もある。

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