アイザックマンは、アメリカには次のフロンティア開発競争を「先導する責任」があるとも述べている。「アメリカ人宇宙飛行士が他の惑星に上陸するようなとてつもない偉業を達成することは、夢を抱く次の世代がさらに大胆な目標を目指す足がかりとなり、人類最大の冒険を推し進める原動力になる」

ただし、宇宙政策の専門家の一部も認めているように、中国も同様に高い目標を掲げている。ジョージ・ワシントン大学宇宙政策研究所のスコット・ペース所長は2月末の米下院科学・宇宙・技術委員会の公聴会に当たり、声明で中国に言及した。

「火星探査ミッションについて考える際は、中国を念頭に置く必要がある。彼らには自前の宇宙ステーションがあり、月や火星にロボットを着陸させている。人類を月に送り、火星からサンプルを回収する計画も進んでいる。後者2つのミッションについて、彼らが私たちより先に達成する可能性は十分にある」

ペースはさらに、NASAはスペース・ローンチ・システムへの依存を減らすための「出口戦略」も必要だと指摘。月での活動を通じて火星探査能力を構築するために、スペースXやブルー・オリジン、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスなど民間企業の重量物打ち上げロケットを活用することを提言した。

「私たちはこれまでも、今も、火星を目指し続ける。一発勝負の競争ではなく、アメリカンドリームの長期的な拡大を目指している」

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