<アメリカの女性用ナイトウェア・下着市場は約3兆5000億円に達し、他国を大きく上回る。国内での生産体制に乏しく、関税の影響を避けられない>

トランプ大統領による中国とベトナムへの新たな関税措置が、アメリカの小売業界に波及し、女性用下着を含む消費財の価格が急激に上昇する可能性がある。

トランプ大統領は、衣料品の世界最大の供給国であるベトナムに46%、中国に34%の関税を課す方針を打ち出しており、これは近年、アジアでの生産に依存してきたアメリカのアパレルブランドにとって大きな打撃となる。

 

2023年にベトナムが輸出した女性用下着は12億4000万ドルに上り、OEC(経済複雑性観測所)によると、世界で2番目の供給国とされる。一方、アメリカはその世界最大の輸入国で、昨年は22億1000万ドル(約3400億円)分を輸入している。

生産コストが増大すれば企業が価格転嫁する可能性が高く、価格が急上昇するとアナリストらは警告する。

これまでベトナムは地政学的な駆け引きを巧妙にこなしてきたと指摘するのは、アメリカの投資会社「ティー・ロウ・プライス」のポートフォリオマネージャーであるヨハネス・ロフストランド氏だ。

アジアでアメリカ向け下着はどれだけ生産されているのか?

OEC(経済複雑性観測所)のデータによると、2023年の女性用下着の世界輸出額では中国が44億3000万ドル(約6900億円)と首位、ベトナムが12億4000万ドル(約1900億円)で2位につけた。この2国だけで世界全体の半分以上を供給している。

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