モスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長はテレグラムへの投稿で、「ロシア連邦国防省・航空宇宙軍防空部隊の素晴らしい働きに感謝する」と述べた。「国防省の防空部隊は、敵のドローンによるモスクワへの大規模攻撃を引き続き撃退している」

モスクワ州のアンドレイ・ボロビヨフ知事によれば、モスクワ市南部近郊で少なくとも3人が死亡した。

今回の大規模ドローン攻撃は、サウジアラビアで行われた米国とウクライナの重要協議の直前に実施された。両国が話し合いの場を持つのは、ドナルド・トランプ米大統領とJ・D・バンス副大統領が2月28日、米大統領執務室でウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領と会談して以来となる。両者の衝突で会談が物別れに終わった結果、米政府は、ウクライナへの軍事支援と情報共有を停止していた。

11日の協議でウクライナは、アメリカが提案した30日間の停戦をロシアも同意するなら受け入れるとした。軍事支援と情報共有の一時停止も即時解除された。

ロシアは停戦に同意するのか。モスクワへの大規模なドローン攻撃は、プーチンにわずかでも拒絶をためらわせようとする作戦だった。ロシアは和平の条件の一環として、ウクライナがNATO加盟を断念し、ロシアが併合した領土をすべて割譲することを要求している。

(翻訳:ガリレオ)

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます