平成後期には過労自死事件が起きて、働き方改革も進み、企業が求める組織人格自体にも制約が生じるようになった。それに伴い、組織人格と同じくらい個人人格も重視されるように変化してきました。

令和のいま、働き手不足も相まって、個人の自由意志をいかに尊重するかが組織の生命線になっている。つまり、個人人格が組織人格より重視される時代になってきたのです。

小栗隆志『Z世代の社員マネジメント』
小栗隆志さんの講義資料より

自由には「からの自由」と「する自由」がある

──個人人格が組織人格より重視されるようになった今、社員にどんな変化が起きていますか。

日々の過ごし方も個々人の自由意志で選択できる比率が高まっています。こうした環境では、人間の性質として、努力する人とサボる人の両方が出てきます。成長しようと自分磨きをする人もいれば、ストレスを極力かけられたくない人もいる。

注意したいのは、自由には「からの自由」と「する自由」の2種類があり、それらは明確に違うという点です。

仮に「自由にしていい」といわれたある社員が、顧客、上司、タスクなどのストレス「からの自由」ばかりを求めたとしましょう。自由の反対は責任ですが、上司はその本人に対して、わずかな責任しか負わせられなくなります。ストレスがかかる状況を避け続けていたら、本人は成長の機会が減るし、企業の売上も上がりません。結果として、本人の活動の原資であるお金や、他者からの期待といった信頼がどんどん減っていく。

若手社員の側が知っておくべきこと
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