私たちは『イカゲーム』のVIPを通じて、リアリティー番組という経済の需要サイドにおける自身の役割を直視することを迫られる。自分が番組を見ていること自体が、ぞっとしたり同情したり、不快に感じる番組内の出来事と「共犯関係」にあるという事実と向き合うことを要求される。

そうした存在であるVIPがいないシーズン2は、複雑さや深みで劣っている。

だがうれしいことに、今年中に配信予定の最終章のシーズン3では、VIPが帰ってくるという。

「彼らはもうすぐ到着する」。本作の監督・脚本を手掛けるファン・ドンヒョクは、米メディアUSAトゥデーでそう予告している。「自家用ヘリで、あの島の上空を飛行している最中だ」

VIPが悪夢の孤島に着陸したとき、スクリーンのこちら側にいる私たちは彼らと一つになって、残酷な人間ゲームを観戦することになる。

©2025 The Slate Group

『バチェラー』の例の場面、『サミット』の例の場面