反政府勢力にもテロ活動の「暗い過去」

反政府勢力がアサド政権の打倒に向けて電撃的な攻勢をかける中、アメリカの情報機関はシリアの化学兵器の保管施設への監視を強めていた。

ガザ地区を実効支配するハマスやレバノンのシーア派軍事組織ヒズボラ(いずれもイランを後ろ盾としている)がイスラエルとの戦闘を繰り広げる中で、アサド政権崩壊が中東地域のさらなる不安定化を招く恐れもある。

内戦では50万人以上が命を落とし、数百万人が家を追われたとみられる。

 

ロシア国営タス通信が伝えたところでは、アサドはシリアを脱出して翌8日にモスクワに到着。ロシア政府から政治亡命が認められた。

ロシアとイランは内戦中ずっとアサド政権を支援し、シリア政府軍の側に立って戦ってきた。

「間違いなく、アサドを引きずり下ろした反政府勢力の一部には、テロや人権侵害の暗い過去がある」と、ジョー・バイデン米大統領はホワイトハウスで述べた。

バイデンはまた、アサド政権崩壊で過激派組織「イスラム国」(IS)を初めとするテロ組織が新たな活動の足場を手にすることをアメリカは決して許さないと述べた。

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