うっすらとした嫌悪感

林原さんのブログには、彼女が本来持っているであろう素朴さや真っ直ぐさ、他者への思いやり、日本社会をより良くしたいという心情のなかに、排外主義に影響を受けたと思しき毒々しい言葉がするりと入り込んでいる。そのギャップこそ、多くの人をざわつかせ大炎上した理由だろう。

とはいえ、彼女と同じような心情を抱いている日本人は、決して少なくないはずだ。

繁華街は外国人観光客であふれ返り、電車のなかはスーツケースで埋まり、ネットニュースやSNSを開けば外国人犯罪や外国人による迷惑行為が毎日のように目に飛び込んでくる。外国人へのうっすらとした嫌悪感は、日本社会に確かに広がっている。

だが、外国人の犯罪発生率と日本人の犯罪発生率はほぼ同数であり、外国人犯罪ばかりに着目するのは、決してフェアと言えないだろう。もちろん、性善説に頼り過ぎていた従来の日本の制度設計は外国人に不向きであり、厳格化が必要なことは言うまでもない。

外国人観光客によって、日本経済は確かに潤っている。電子機器や鉄鋼、造船といった旧来の主力産業で競争力を失った我が国は今、観光立国を掲げている。言い換えれば、外国人なしではやっていけないほど、日本は貧しい国になったのである。その事実を受け入れねばならない。

日本に外国人がこれほど増えたのは、外国人旅行者6000万人や留学生40万人といった目標を日本政府が打ち立てているからであり、決して一方的に押し寄せてきた訳ではない。むしろ、日本が意図的に増やそうとした結果である。日本人は自分たちで外国人を増やしておいて、増えたら文句を言っている。そう言わざるを得ないのである。

事実か否かはどうでもいい
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