A:タリンの経験を本当の意味で理解するところから始めましょう。言い訳したり娘の言葉を疑ったり自分のしたことを正当化したりでは、前には進めません。 口先だけで何度も謝るより、心から一度謝ったほうがずっと重みがあります。「家族のためだったとはいえ、私たちがしたことで娘は今も苦しんでいる」と、自分に言い聞かせましょう。実感できるまで何度でも。

よかれと思ってしたことでも、親は時に無意識に子供を傷つけてしまうものなのです。真心から謝罪したら、それ以上謝る必要はありません。

娘の話に耳を傾けましょう。助言を求められたら、応じましょう。愛を表現しましょう。そしてセラピーの過程でさらに責任を問われたら、可能な限り受け止め、真剣に自分の人生を理解しようとしている彼女の努力に敬意を示しましょう。親には酷なことですが、娘と未来を築くには避けては通れません。

──ミシェル・ハーマン(小説家)
©2022 The Slate Group

<本誌2022年5月24日号掲載>

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます