A:愛さえあれば十分というわけにはいきません。愛は魔法ではないのです。でも愛にプラスして、この状況が突き付けるさまざまな問いに2人が(お互いに対してだけでなく自分の心に対しても)誠実に答え、自分の内面を見つめ、正直に話し合えば、きっと関係が壊れることは避けられるはず。彼は外国旅行や高級レストランでの食事に興味があるのでしょうか。だとしたら、あなたが2人分の代金を払うことについて、あなたは、そして彼はどう感じるでしょう。あなたはそうした贅沢が好きでも彼はほとんど興味がないとしたら、彼抜きであなた1人が贅沢を楽しむことについて、お互いどんな気持ちになるでしょうか。

結婚して子供ができたら、2人の収入からお金を出し合い、それを「私たちの資金」と見なしますか。家計は別にするなら(そういうカップルは私の知り合いにもたくさんいますが)、どちらが何を払うかはどうやって決めますか。

カップルがもめる2大原因はお金と宗教だといわれています。不思議なことに、私と夫は結婚して30年近く、夫婦げんかは何度もしていますが、お金と宗教のことでもめたことは一度もありません。収入には差があるし、宗教的な背景も大きく違うのですが、基本的にはお互いにぴったり合っているのです。価値観が同じで、お互いを尊重して助け合い、相手を縛り付けません。あなたと彼が本当に重要な点でぴったり合っていれば、収入が大きく違っていても心配はいりません。

──ミシェル・ハーマン(小説家)
©2021 The Slate Group

<本誌2021年12月21日号掲載>

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