A:あなたは悪い子なんかじゃありません。問題を抱える子や誤った判断をする子、手厚いケアを必要とする子はいますが、悪い子というのは存在しません。

ご両親の教育法は間違っているとは言えませんが、いわゆる「愛のむち」方式なのでしょうね。あなたが「強く」ならなければ、世界に打ち負かされると思っているのでしょう。私はこのやり方に全く賛成しません。その大きな理由は、何かに感情的に反応することに対して、あなたが不安と罪悪感を抱いているという事実そのものにあります。

ご両親のほかに、感情をぶつけられるような大人は身近にいないでしょうか。親戚のおばさんとか、好きな先生とか。ご両親の問題はさておき、「あの人なら力になってくれる」と思える人がいると理想的なのですが。

あなたを強くするには、機械のような反応を求めるしかないとご両親が思っていることは残念です。あなたは悪い子ではありません。困難な状況を何とか理解しようとしている知的で思慮深い子です。ご両親がその点を分かってくれますように。

── ジャミラ・ルミュー(文化評論家)
©2020 The Slate Group

<本誌2020年10月6日号掲載>

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