世論はたいてい、国民の不幸や不満の責任を大統領に求める。
これまではバイデンの「弱さ」を語り、2024年の再選を危ぶみ、民主党内の後継候補(ブティジェッジ運輸長官やハリス副大統領など)を考えることが定番の話題になってきた。何しろ次期大統領の任期が終わる2028年には、バイデンは87歳になっているのだ。
再選を目指すという「リーク」発言は、現職大統領の強みを生かし、政治的立場を強化するためのステップだ。
それによって、1期のみの大統領になるという噂は払拭され、今後3年間の民主党と政府のリーダーという立場は強化され、献金者や運動員はバイデンを相手にするしかなくなる。
少なくとも現時点では、バイデンは再出馬の意図を「リーク」することで目的を達成した。
それによって潜在的なライバルの動きを封じ込め、短期的な影響力を高め、自分の将来と2024年の大統領選をめぐる世論の主導権を握ることができる。
本気で2期目を目指すのか――おそらく本気なのだろうが、答えはその時になってみないと分からない。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます