リーダーとしての成功の秘訣や技術は実は少ない。大企業の元経営者などが書いたリーダーシップ論(その著者の1人はホワイトハウスに座っている)の多くは強いリーダーや「白馬の王子」的なアプローチを取っている。だがそれは誤解を生みやすく、自己満足なだけで役に立たない。
CIAやスパイには謎めいた雰囲気が漂い、一般企業や「普通の」生活とは別世界と思われがちだ。だがそんなことはない。組織としてのCIAと、そこで働く人々にとっての良きリーダーは、トヨタのような大企業や、どこかのガレージに集まった数人で立ち上げた新興企業と大差ない。外国を相手にした諜報活動か、ハイブリッド車の開発か、ネズミ捕りの改良かという違いはあっても、個々人の意欲や組織としての制約や義務といった前提条件は共通している。そしてCIAでの教訓は、どんな組織にも応用可能だ。なにしろCIAは、リーダーシップや人間の動機付けについて長い年月をかけて研究を重ねているのだから。

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