ただし、大きな流れとしては全ての地域で花粉の飛散量が大幅に増えることが予測されている。アメリカでは今後60~80年間に、北東部・中西部で1平方メートル当たりの花粉量が2億6530万個から3億790万個へ、南東部で2億4610万個から3億4360万個へ、西部・南西部で3億2260万個から4億4440万個へ、太平洋岸北西部で4億1820万個から5億2760万個へ増える見通しだ。
世界でどこよりも花粉症に苦しめられている日本の読者にはご理解いただけると思うが、選挙の立候補者たちが花粉症を政策課題として十分に重んじていない現状は不可解と言うほかない。なにしろ、花粉症には政治的に重要な問題がことごとく関係している。人々が日々の生活の妨げになるような深刻な苦痛を味わっていて、(花粉症患者という)新しい社会集団が劇的に増加しつつあり、地域間の分断も生まれている。
花粉症との戦いを選挙公約として訴える最初の政治家は、この問題を初めて取り上げるスピーチの最中に自らも鼻をぐずぐずさせる花粉症患者かもしれない。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
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