今回の選挙戦を見ていて最も気掛かりだったのは、多くの激戦区で両党の候補者が直接対決の討論に応じず、応じたとしても1回限りの、それも単なる罵り合いのようなやりとりに終始したことだ。
今後数週間、私たちは中間選挙の結果を精査し、2年後の大統領選の行方を占うことになる。
だが現時点で自信を持って言えることが1つある。今回の選挙で連邦議会の議席を争った候補者たちの資質は低く、ほとんど落第点に近いということだ。
そもそも候補者同士が向き合って互いの主張をぶつけ合うことなしに、どうやってアメリカの有権者は投票先を選べばいいのか。両党の候補者、両党の政策の違いを明確に理解することなしに、どうやって有権者は「熟慮の上の判断」を下し、政権与党の議席を減らすか(または増やすか)を決めればいいのか。
中間選挙は、確かにアメリカの政治システムの知恵が詰まった大事な仕組みだ。しかしまともな論戦なしに終わるなら、その価値は失われてしまう。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます