私はこれまで病原菌やウイルスに対して無頓着だった。私が育った家庭では誰も除菌剤を使わず、夕食前に手を洗えという母の助言もほとんど無視していた。

だがパンデミック後は、他人を避け、少しでも何かに触れただけで手を洗うようになった。そして再び旅に出るようになったとき、生まれて初めて体調を崩した。「練習不足」の免疫系がうまく機能せず、過剰反応したのだ。

私が健康でいるためには泥や汚れが必要だった。人との触れ合いやぶつかり合いは、人生に不可欠な潤滑油であるだけでなく、健康のためにも必要なものなのだ。

東京を訪れて皆さんと再会するとき、私の白髪が減っていることを願う。

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