アメリカは2022年北京五輪をボイコットする?

2021年3月2日(火)16時59分
ジェニ・フィンク

「中国共産党の方針を考えれば、遠くないうちに、1940年代のナチス・ドイツと同じ状態になる可能性がある」とヘイリーは書いている。「冬季五輪に参加することでアメリカが中国を称揚することになってはならない......バイデン大統領はボイコットの決断を下さなければならない。難しい決断ではないはずだ」

ドナルド・トランプ前大統領の任期末期には、マイク・ポンペオ前国務長官が、イスラム教徒のウイグル人迫害に関して中国政府が「ジェノサイドと人道に対する罪」を犯していることをトランプ政権が認定したと発表した。また、アメリカは中国政府による「ウイグル人を一掃するための組織的な試み」をまのあたりにしているとも述べていた。

バイデン政権のアントニー・ブリンケン国務長官も、指名承認に向けた上院の公聴会で、ジェノサイドの認定に同意すると述べた。中国はそうした非難について、真実ではないとして否定している。

北京冬季五輪は、2022年2月4日に開幕する予定だ。共和党のマイケル・ウォルツ下院議員は、開催地が変更にならない場合には2022年北京五輪に参加しないことを米国オリンピック・パラリンピック委員会に対して求める決議案を提出した。ウォルツは声明のなかで、アスリートを北京に派遣すれば、中国の「凶悪な行い」を正当化することになると述べている。

(翻訳:ガリレオ)

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