最新記事
AI

開発費用たったの560万ドル...ディープシークの衝撃は「中国の逆襲」の始まりか

DeepSeek Shock Waves

2025年2月13日(木)16時02分
マイカ・マッカートニー、シェーン・クロウチャー、シオ・バーマン
開発費用たったの560万ドル...ディープシークの衝撃は「中国の逆襲」の始まりか

ILLUSTRATION BY MOOR STUDIO/ISTOCK

<中国の無名企業が発表した生成AIアプリが、AI開発競争の前提と未来を根本から覆す。人類を絶滅させる「崖っぷちを目指す競争」がいま始まった>

中国のAI(人工知能)開発スタートアップのディープシークが、AIの世界に衝撃を、そしてアメリカに頭痛の種を与えている。

ディープシークの生成AIは1月27日、アップルのアプリストア(アメリカ)で、無料アプリのダウンロード数1位を獲得。最大のライバルであるチャットGPTを蹴落としての快挙だ。

これを受けて米株式市場ではハイテク銘柄が急落し、計1兆ドルの価値が吹き飛んだ。


一連の出来事は、超重要技術で、アメリカの圧倒的なリードが中国に着実に侵食されていることを明らかにした。

ディープシークは、資産運用会社を経営していた梁文鋒(リアン・ウエンフォン)が2023年に中国の杭州で立ち上げたスタートアップで、これまではほぼ無名に近かった。

「これはイノベーションの民主化だ」と、梁はニュースレター「アジア・テック・レビュー」に語っている。

主力モデル「ディープシークR1」の快挙は、チャットGPTの開発企業オープンAIに投資するマイクロソフトや、生成AIの開発に不可欠とされてきた先端半導体大手のエヌビディアやブロードコムの株価を急落させた。

なにより衝撃的だったのは、この領域で中国企業が米企業に追い付いただけでなく、それをごく短期間かつ低コストで成し遂げたという事実だ。

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は反落、連騰の反動で利益確定売り 半

ワールド

EXCLUSIVE-移民当局による女性射殺は「双方

ワールド

イランが領空一時閉鎖、航空便の飛行停止 米に警告後

ワールド

インド卸売物価、12月は前年比+0.83% 上昇に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広がる波紋、その「衝撃の価格」とは?
  • 3
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 6
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 7
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 8
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 9
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 10
    宇宙に満ちる謎の物質、ダークマター...その正体のカ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 6
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中