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ウクライナ戦争

日本人が知らないロシアとウクライナの「逆」の関係

2022年4月27日(水)12時10分
長岡義博(本誌編集長)
ウラジーミル1世

キエフ公国の版図を拡大したウラジーミル1世 DE AGOSTINI-DEA PICTURE LIBRARY-GETTY IMAGES

<ウクライナはロシアの属国のように思われがちだが、歴史的に見ればそうではない>

「兄貴分」ロシアによる「弟分」ウクライナ侵略は世界を震撼させた。

帝政ロシア、ソ連時代を通じてその一部だったことから、ロシアの属国のように思われがちだが、歴史的に見れば「逆」ということはあまり知られていない。ウクライナこそが本家で、ロシアが分家だ。

現在のウクライナ、ベラルーシ、ロシアにまたがるキエフ公国が成立したのが8世紀末頃。キーウ(キエフ)を中心に、政治・経済・文化の中心として栄えた大国だったが、1240年のモンゴルによる侵略後に崩壊。キエフ公国の中心地は当時僻地だったモスクワに移った。

この時以来の「本来は自分たちが本家」という意識が、ウクライナ人の旺盛な独立心を支えてきた。

「兄貴分」を自負するロシアがウクライナを侵略するのは今回が初めてでもない。

1917年のロシア革命後、ウクライナは独立宣言をしたがソ連政府はこれを認めず赤軍を派遣。3年間の戦いの末に赤軍が勝利し、ウクライナはソ連の一部になった。

世界的な農業国であり工業国でもあるウクライナは、実は欧州の大国でもある。その実力を見誤ったロシアの苦戦は、「愚兄と賢弟」のことわざそのままだ。

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