最新記事
ファスティング

「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖値改善の可能性も【最新研究】

EATING AND FASTING

2024年11月27日(水)13時55分
ハティ・ウィルモス
食事と時計

ERDIKOCAK/ISTOCK

<遅めの朝食と早めの夕食を取るか、どちらか1食を完全に抜くことで「食事の時間枠」を8〜10時間に収める。それ以外の時間は消化器を休ませる>

2型糖尿病のリスクがある人が時間制限食(TRE、time restricted eating)を実践すれば、筋肉ではなく脂肪を減らすことで体重減少を促し、血糖値を改善できる可能性がある──そんな新研究が先頃、「内科学会紀要」オンライン版に掲載された。

時間制限食とは、食事の摂取を1日の一定の時間枠に限定し、残りの時間は絶食する食事法をいう。

【画像】X(旧ツイッター)で最新研究について報告するパンダ教授 を見る


今回の研究では、メタボリックシンドロームと診断された被験者にTREを試してもらった。メタボリックシンドロームの人は、2型糖尿病と心臓病にかかるリスクがある。肥満、高血圧、血糖コントロール不良、コレステロール値の異常のうち、いくつかを患っているためだ。

米疾病対策センター(CDC)によると、アメリカ人の11.6%は2型糖尿病で、38%近くが糖尿病予備群。心臓病は世界の死因のトップだ。

TREでは、遅めの朝食と早めの夕食を取るか、どちらか1食を完全に抜く。こうすることで夜間の食べない時間を長くして、消化器系を休ませる。

今回の研究では、108人の被験者を2つのグループに分けた。第1のグループは栄養に関する注意を受け、通常の食事パターンを続けるよう勧められた。第2のグループは同じ注意を受けたが、毎日の食事時間を8〜10時間の枠に収めるよう指示された。

対談
為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 セカンドキャリアの前に「考えるべき」こととは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 6
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 7
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 8
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中