最新記事
EV

テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは

Tesla's Worst Performing Markets As Global Sales Plummet

2025年3月11日(火)11時30分
ヒュー・キャメロン
失速するテスラ...最も売上が落ち込んだ国はどこか? データで検証 Charlie Deets-Unsplash

失速するテスラ...最も売上が落ち込んだ国はどこか? データで検証 Charlie Deets-Unsplash

<テスラの販売不振が世界各地で鮮明になっている。各国の最新データを基に、どこで最も売上が落ち込んでいるのかを検証した>

低炭素車の需要が目下、急増しているにもかかわらず、テスラ車は売上が急減している。その原因はさまざまだ。電気自動車(EV)業界における他メーカーとの競争激化に加え、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の言動も一因だ。マスク氏が政治に執着しているせいで、一部の顧客と、不安を抱く投資家の気持ちが離れつつあるのだ。

売上低迷の報道が相次いだことが大きく影響し、テスラ株価はここ1カ月でおよそ28%下落した。米大統領選挙後の上昇分がほぼ相殺されそうな勢いだ。テスラ株価は、選挙後の2024年12月半ばに上昇して史上最高値を更新。これが大きく奏功し、株価は過去6カ月間で18%も伸びていた。

テスラ株価が下落している理由

アナリストたちの指摘によると、テスラの販売不振と株価下落には、マスク氏の行動が関係している。

マスク氏は、ドナルド・トランプ大統領が率いる米政権に深く関与しており、政府効率化省(DOGE)で政府のコストや職員の削減にあたっているほか、欧州の政治にも口出ししている。こうしたことが、テスラを支える顧客基盤の一部を遠ざけ、各地のテスラ工場やテスラ販売店での抗議デモに火をつけた。

しかし、テスラ車の需要が鈍化した根本的原因は、マスク氏だけではない。レガシーな自動車メーカーがEV業界に参入したことで競争が激化したほか、中国の比亜迪(BYD)をはじめとする海外EVメーカーが競争に油を注いでいる。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

透析・手術用の品目、「安定供給図る体制立ち上げた」

ワールド

トランプ氏、NATOへの関与に否定的発言 集団防衛

ワールド

北朝鮮が固体燃料エンジンの地上燃焼実験、金総書記が

ワールド

ウクライナ大統領がUAE・カタール訪問、防衛協力で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 2
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度を決める重要な要素とは?
  • 3
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のSNS動画が拡散、動物園で一体何が?
  • 4
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    【銘柄】東京電力にNTT、JT...物価高とイラン情勢に…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    カタール首相、偶然のカメラアングルのせいで「魔法…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 3
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 4
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 8
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中