『アステイオン』本誌

2025/5月発売
vol102

特集:アカデミック・ジャーナリズム2

2025/5発売

「アカデミック・ジャーナリズム」はジャーナリズムとアカデミズムの協働の必要性を訴える本誌の編集方針の一貫性を示すものだが、ジャーナリズムの「思想」と「科学」に焦点を当てるという新機軸も打ち出した。ジャーナリズムが社会科学になるための条件について改めて議論し、「ジャーナリズム」を再定義する。

目次

【特集】

  • <抜粋再録>ジャーナリズムの思想鶴見俊輔
  • SNS時代のジャーナリズム武田 徹
  • 人生を変えた一枚のグラフ――世論調査と分極化山脇岳志
  • 日本型「報道倫理」論を越える澤 康臣
  • 実践から考える科学ジャーナリズム須田桃子
  • 映画リテラシーのすすめ――『オッペンハイマー』と科学技術社会粥川準二
  • 大学出版部――アカデミック・ジャーナリズムの礎斎藤哲也

【論考】

  • 社会科学が社会の科学になるために江頭 進
  • トランプ時代のジャーナリズム論渡辺将人
  • 二〇二三年タイ総選挙――重要な岐路プラチャーク・コンキラティ

【時評】

  • 「歴史教育」とは何か岡本隆司
  • 芸術としての「ジェンダー・ハッキング」村上由鶴
  • 政治的暴力と民主主義池田真歩

【海外通信】

  • カーストをどう捉えるか鈴木真弥
  • イスラエルの統治「契約」――ユダヤ人国民の前提山森みか
  • 流行としての英語、ツールとしての英語――ポーランドとEUの事例貞包和寛
  • 地球の裏側の日系人ロメロ・イサミ
  • ニューヨークの音風景廣津留すみれ

【エッセイ】

  • 《たにし踊り》の旅――国立国会図書館デジタルコレクションの威力渡辺 裕
  • AIと物理学のパラダイム橋本幸士
  • コミュニティとしての大学苅谷剛彦
  • インドの仏教建築藤森照信
  • 樹木葬奥本大三郎
  • 誠実な引きこもりと、辻立ちする扇動屋トイアンナ

【写真で読む研究レポート】

  • モンゴルの住まいと都市――遊牧文化に根ざした定住の姿八尾 廣
  • Sound of Ikebana――先端技術による「日本美」土佐尚子

【書評対談】

  • 戦後日本社会と三島由紀夫平野啓一郎+中西 寛

【研究会レポート】

  • 自由主義国際秩序の再建と日本の役割池内 恵+廣瀬陽子+森 聡+北岡伸一
  • 歴史の中のロシア・ウクライナ問題袴田茂樹
  • 習近平がめざす世界秩序桃井裕理
  • インドが描く世界秩序長尾 賢
  • 大国の横暴への抵抗――マレーシアの試み鈴木絢女

【追悼】

  • 高階美術史学私観三浦 篤
  • 方法としての高階秀爾三浦雅士
  • 美術史家の自画像北澤憲昭
  • 道標の星原田マハ
  • 高階秀爾氏を悼む大笹吉雄
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