最新記事

人種差別

ニューヨーク・タイムズ紙面に「ナチスの鉤十字」が隠れていた!?

Meghan McCain Blasts 'NYT' Over Swastika Accusations After Outlet Responds

2022年12月21日(水)17時07分
ライアン・スミス

クロスワード・パズルにナチスのシンボルが隠されてていた? danielvfung-iSrock.

<日曜版定番のクロスワード・パズルは、よく見ると鉤十字の模様ではないかと、多くの苦情が寄せられた。なかでも、アメリカの反ユダヤ主義は頂点に達したと危機感を募らせる大物女性コラムニストはこの不用意な差別の蔓延はアメリカと世界のユダヤ人の存亡に関わる問題だと言う>

コラムニストのメーガン・マケインが、ニューヨーク・タイムズ紙を痛烈に批判している。マケインが問題視しているのは、「鉤(かぎ)十字のように見える」と議論を呼んでいるクロスワードパズルだ。18日に同紙に掲載された。ソーシャルメディアで反発が相次ぎ、同紙が声明を発表する事態となっていた。

問題のクロスワードパズルはツイッターで拡散した。これがユダヤ教の祭日にあたるハヌカーの直前に掲載されたことにも疑惑と批判が集まっている。

マケインも19日になって批判に加わり、このパズルのスクリーンショットをツイッターに投稿した。「ハヌカーの最初の晩に、反イスラエルのニューヨーク・タイムズ紙は、鉤十字のように見えるクロスワードパズルを掲載した。取り返しのつかない不始末だ。私たちは見ているぞ」

ツイッターユーザーの中には、保守派コラムニストのマケインに反論する者もみられた。あるユーザーは、独立系のジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドのツイートを共有した。

グリーンウォルドはこう書いている。「ニューヨーク・タイムズ紙とそのオーナーのサルツバーガー家は、これまで常にアメリカのイスラエル支援の姿勢をはっきりと擁護してきたし、反ユダヤ主義に反対してきた。その姿勢は今も変わらない。ひそかにナチズムを広めるために、故意に鉤十字をクロスワードパズルの絵柄に挿入したという主張は、少々辻褄が合わない」

NYT紙は差別を否定

ニューヨーク・タイムズ紙で広報担当エグゼクティブ・ディレクターを務めるジョーダン・コーエンは19日、本誌の取材に対して、このクロスワードパズルの見た目に意図的な要素があるとすれば、対称形であることだけだと返答した。

「これは、クロスワードパズルにはよくあるデザインだ。クロスワードの記入できるマス目は、このような渦巻き状のパターンを描くことが多い。それは、回転対称や黒マスに関するルールがあるためだ」と、コーエンは声明で述べている。

同紙のケイトリン・ラビンガーはこう記している。「私はこのパズルの配列が気に入った。階段状になっているところがとても多い! それにこの配列のおかげで、均等に回答を進めていける」

「最初に私の目にとまった答えの単語の大半は、5〜6文字の中くらいの長さのもので、他の単語のヒントをたくさんくれた。マス目が一気に埋まる」

このパズルを製作したライアン・マカーティは、同紙の記事で、自作のクロスワードが初めて日曜版に掲載されて「わくわくしている」と述べていた。

「この構成は私のお気に入りの1つだ。最初は15×15のマスにしようと思ったのだが、日曜のクロスワードのサイズに拡大し、渦巻きのような楽しい形にしてみた。ぜひ楽しんでほしい!」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

国連総会、ウクライナ支持決議を採択 米は「交渉の妨

ビジネス

NY外為市場=円下落、日銀政策巡る摩擦を懸念

ビジネス

再送-〔アングル〕日鉄の巨額CBが示す潮流、金利上

ビジネス

米国株式市場=反発、AI巡る懸念後退 ハイテク株が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 5
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    「極めて危険」──ゼレンスキー、ロシアにおける北朝…
  • 8
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 9
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 10
    武士はロマンで戦ったわけではない...命を懸けた「損…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中