インドネシアCPI、7月は前年比+2.13% 22年2月以来の低水準
Stefanno Sulaiman Fransiska Nangoy
[ジャカルタ 1日 ロイター] - インドネシア統計局が1日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.13%上昇した。伸び率は6月の2.51%から鈍化しし、2022年2月以来の低水準となった。中央銀行の目標範囲である1.5─3.5%の下半分に収まった。
ロイターがまとめたエコノミストの予想は2.40%だった。
コアインフレ率は1.95%で、6月の1.90%から若干加速した。予想は1.90%。
CPIは前月比では0.18%下落した。エシャロット、唐辛子、鶏肉の価格が大幅に下がった。調査では0.10%上昇すると予想されていた。
エコノミストは、今年の利下げ余地はルピアの動き次第と見る。ダナモン銀行のエコノミスト、ホシアンナ・シトゥモラン氏は「ルピアはなお圧力下にあり、経常赤字が増加する可能性がある中、(政権の)移行期に入っている」と指摘。24年第4・四半期に25ベーシスポイント(bp)の引き下げ余地があると予想した。