ニュース速報

ワールド

中国の反「ゼロコロナ」デモに連帯、東京など海外12都市でも集会

2022年11月29日(火)10時45分

 中国の厳格な「ゼロコロナ」政策と自由の制限に対する抗議活動に連帯する動きが海外に広がり、世界の少なくとも12都市で抗議集会などが開催された。写真はソーシャルメディアに投稿された上海での抗議活動。(2022年 ロイター)

[香港 28日 ロイター] - 中国の厳格な「ゼロコロナ」政策と自由の制限に対する抗議活動に連帯する動きが海外に広がり、世界の少なくとも12都市で抗議集会などが開催された。

ロイターの集計によると、ロンドン、パリ、東京、シドニーを含め、欧州、アジア、北米の各都市で国外居住の反体制派や学生によって小規模な集会や抗議デモが行われた。ほとんどが数十人規模だが、100人以上集まったものもあった。国内外の中国人が怒りで連帯するのは異例だ。

中国が28日発表した新型コロナウイルス新規感染者が5日連続で過去最多を更新した。週末には厳しいコロナ規制に対する抗議活動が各地で行われ、10年前の習近平体制発足以降見られていなかった異例の光景が広がった。

約200人が参加した27日のパリでのデモを主催した大学院生のチアン・シータさんは「中国の多くの市民や学生が街頭に立つのを見て感じたのは、彼らは私たちよりも多くを背負っているということだ」と指摘。今こそ海外から支持を表明すべきと思ったと語った。

27日に新宿に集まった約90人のうち、エマニュエルと名乗る北京出身の大学生は、中国でコロナ規制に対する抗議デモがあれば共産党への非難が集中するのは必然だと指摘。「その中核にあるのは中国のシステムだ」と語った。

中国外務省の報道官は28日の定例記者会見で、同国のゼロコロナ政策を終わらせるよう求める国外での抗議活動を把握していないと述べた。

中国国営メディアや政府報道官はこれまでのところ、国内での抗議活動について公式コメントを出していない。

米国家安全保障会議(NSC)の報道官は28日、「われわれは長い間、米国でも世界でも、誰もが平和的に抗議する権利を持っていると述べてきた。これには中国も含まれる」とし、米国は中国で国民が平和的に抗議する権利を支持すると述べた。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官は電子メールで「国際人権法と基準に沿い抗議に対応するよう」当局に促し、社会全体で幅広い議論を可能にすることが「公共政策形成の一助となり、理解が深まり、最終的により効果的になることを確実にする」という認識を示した。

*動画を付けて再送します。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は大幅続落、1700円超安 中東情勢緊迫化

ビジネス

UBS、資本改革巡るロビー活動抑制を スイス議会が

ワールド

アングル:中東情勢が安保3文書改定に影響も、米軍の

ビジネス

日銀、3月会合で政策金利据え置く可能性 利上げ姿勢
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医師が語る心優先の健康法
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 5
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 6
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 7
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 8
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 9
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 9
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中