イギリスは「特別な関係」を活用し、アメリカを古き良き西側同盟に引き戻す役割を果たせるのではという期待もある。ただしドナルド・トランプを前例のない2度目の国賓として招待したのは、露骨な追従だという声も出ている。
だが外交は時に、そのような形を取るものだ。チャールズ英国王は、トランプをスコットランドのバルモラル城に迎える予定。スコットランドはトランプの母親の出身地だ。
それでもイギリスは、トランプ政権に頼れるとは考えていない。特にロシアの脅威に対するトランプの無謀な対応を考えると、その選択はあり得ない。スターマーは3月にロンドンで欧州の首脳会合を主催して安全保障問題を話し合い、ウクライナ支援を再確認した。国防費の増額も発表している。
いまイギリスに欧州諸国のリーダーとして浮上する可能性が出てきたというのは、何とも不思議な巡り合わせだ。