トランプ氏は3日の会見で、ベネズエラへの介入は自身の「米国第一(MAGA)」政策に沿ったものだと説明した。「われわれは良い隣人に囲まれたい。安定の中にいたい。エネルギーに囲まれたい」と述べ、ベネズエラの石油埋蔵量に言及した。
これに対し、MAGA派からは反論が出た。トランプ氏がMAGAから逸脱していると批判し、同氏と袂を分かった共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は「MAGA支持者の多くが終わらせたいと思って(トランプ氏に)投票したことが起こった。われわれはなんと間違っていたことか」と交流サイト(SNS)に投稿した。同氏は今月、議員を辞職する。
<政治的のリスク>
トランプ氏の外交問題への傾斜は、11月の中間選挙に向けて民主党にトランプ氏批判を勢いづかせる。
上院民主党トップのシューマー院内総務は「はっきりさせたいのは、マドゥロが非合法な独裁者だということだ。だが議会の承認なしに、次に何が来るかについての連邦計画なしに軍事行動を開始することは無謀だ」と記者らに語った。
トランプ氏はウクライナやパレスチナ自治区ガザなど、いくつかの外国紛争を終結させるために働き、ノーベル平和賞を受賞したいという意向を公にしている。しかし米国の軍事行動はより多くの公衆の注目を集める傾向があり、歴史的に大統領とその政党には政治的リスクとなってきた。
ベネズエラへの軍事行動は、実施前の段階で世論は否定的だった。昨年11月のロイター/イプソス調査では、マドゥロ政権を退陣させるための武力行使への支持は2割だった。