アウディーイウカをめぐる攻防で、ロシアは膨大な数の人員を損耗し、途方もない装備の損失を出しているとみられるが、町の周辺でじりじりと前進してきた。ウクライナはこの町を守るために激しく戦っているが、やはり大きな犠牲も払っていると見られている。

ワシントンDCを拠点とするシンクタンク、戦争研究所(ISW)によれば、ロシア軍は12月24日、アウディーイウカのすぐ北に位置するステポベ村の東まで到達したという。

 

ウクライナ軍は12月26日、兵士たちはまだ「しっかり守りを維持している」と述べ、アウディーイウカ周辺において、過去1日で40回、ロシア軍の攻撃を撃退したと付け加えた。

ウクライナ軍が26日に述べたところによれば、ドネツク州のマリンカ周辺でも、ウクライナは6回にわたってロシア軍の攻撃を撃退したという。

ロシア政府は25日、瓦礫と化したマリンカの町をロシア軍が完全に制圧したと述べ、ロシア国防省も26日、南部の部隊がマリンカを掌握したと述べた。複数のウクライナ当局者はこれを否定し、「破壊しつくされた」町で、まだ戦闘が続いていると述べた。

だが、ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は26日、ウクライナ軍がマリンカ郊外まで後退したことを認めたとみられる、とウクライナ・メディアは報じている。ウクラインスカ・プラウダによれば、ザルジニーは、ウクライナ軍をマリンカ北の郊外に移動させたとして、撤退を示唆した。

(翻訳:ガリレオ)

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