近年の新型コロナ危機に対しても、現在の経済的課題に対しても、中国指導部には、相反して見える政策目標を両立させるような優れた選択肢がなかった。それを補うために社会を安心させるようなメッセージを発信し、苦しい状況にあることを公に認め、多角的な計画を発表した。
経済的Uターンの兆候?
アナリストたちは今、何らかの経済的Uターンの兆候に注視している。パンデミックに関する不利なデータの公表を途中でやめたのと同じように、若者の失業率の上昇や土地の売買の不振といった、経済状況の苦しさを示す指標の発表を取りやめ始めている。
中国の「ゼロコロナ」政策は、迅速な政策転換より先に抗議デモが全国に広がって限界に達した。同様に、現在の経済的な無策も、投資家の抗議行動や労働不安の高まりにその限界を試されている。
それでも全体として、現在の経済問題は今のところ社会の安定に大きな影響を与えていない。そして、そのような時が来るまで、苦境にあえぐ経済を救済する政治的理由はほとんどない。
From thediplomat.com
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