オランダの情報機関である軍情報保安局(MIVD)は19日、中国がオランダの宇宙分野の機器や情報の獲得を試みていると指摘した。その際に、輸出規制を回避することもあるとした。

MIVDは2022年の年次報告書で「中国の衛星打ち上げ能力は今後数年でさらに増し、年間100回の打ち上げが可能になるだろう」と分析。これまでにも「輸出規制を回避して軍事関連技術を獲得しようとする中国のさまざまな試みがあった。MIVDは、そのために使用された幾つかの偽装会社を発見した」と述べた。

中国は、自国の宇宙計画は平和目的であり、宇宙でのいかなる形の軍拡競争にも反対すると主張してきた。ただ同時に、中国政府は宇宙計画が国家安全保障の保護に役立つものでなければならないとしている。中国は30年までに主要な宇宙大国になることを目指している。

MIVDのチーフ、ヤン・スウェラーズ氏は報告書で、中国は特に「情報、監視、偵察(ISR)、通信衛星を搭載した発射機」を求めているとした。

オランダのもう一つの情報機関、総合情報保安局(AIVD)は17日、中国は「オランダの経済安全保障にとって最大の脅威」との認識を示した。

[ロイター]
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