直接の危険もさることながら、資金不足も差し迫った問題だとミルバーンは言う。「来年の早い時期に活動が失速するのではないかと懸念している」と彼は言う。自動車の調達、修理、買い換えに最も金がかかるそうだ。
避難チームは週に約2000ドルの予算で運営されており、モーツァルト全体にかかる費用は1カ月に17万ドルくらいだとミルバーンは言う。
「われわれは他の誰も埋めないようなすき間を埋めている」と彼は言う。「西側諸国からの資金提供を受けようと思えば簡単だ。アメリカやイギリス、EUが接触してきて『力を貸したい』と言うのをやめさせるほうが大変なくらいだ」
モーツァルトはこれまで小口の募金に頼ってきた。募金は直接もしくはタスクフォース・サンフラワーという資金集め用の組織を通して集められる。
ミルバーンによれば、モーツァルトはクリスマスも新年もなしに活動を続行、来年の早い時期に訓練の規模を拡大するという計画もある。また彼は、ワグネルの脅威に関してウクライナの情報当局や軍関係者と連絡を取り合っているという。
「情報は必ずしも正確もしくは明快だとは限らない」とミルバーンは言う。「われわれにできるのは、入っていくか行かないかを選ぶことだけだ。これまでのところ、入っていかない選択肢を選んだことはない」
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