これまでも地元警察の対応の遅れは厳しく批判されてきた。過去の報道では、指揮官の無線が通じなかったことや、銃撃犯がいる教室のドアを蹴破ることができず、ドアの鍵もなかったため、その教室への突入を断念したことなどが明らかになっている。

公開された映像はツイッター上ですぐに拡散された。「ユバルティの銃乱射事件の新たに公開された監視カメラの映像には胸を引きちぎられそうになった」と、あるユーザーは怒りをぶちまけている。「とても見ていられない。警官はそこにいるだけで、何もしない。自分の身内があそこにいたらと思うと......警察の責任をしっかり追及すべきだ」

FOXニュースの気象キャスター、ジャニス・ディーンもツイッターで非難の声を上げた。「子供たちが殺されているのに、臆病者たちは77分間も動こうとしなかった」

ツイッターの別のユーザーは「文字どおり何もしない警官を見て、あきれ返った」と投稿した。「(突入が遅れたのは)何らかの事情があると思っていたが、違った。彼らは訓練を受けていない一般人よりひどい。ただ何もしなかっただけだ」

遺族への配慮を優先すべきと市長

テキサス州のステーィブン・マクロー公安局長は映像の公開を受けて声明を発表。この映像は遺族に先に見せるべきだったとして、メディアが暴露したことに遺憾の意を表した。地元警察の対応を調査する州議会の特別委員会のダスティン・バローズ委員長はまず遺族に見せるつもりでいたという。

ユバルディのドン・マクラフリン市長は本誌の取材に対し、文書で次のように回答した。

「遺族や関係者の心情に配慮せず、この惨劇の最中の音声付きの映像がニュースとして公開されたことは非常に残念だ」

「この事件に関しては、遺族への配慮を優先すべきであるという市の方針を今後も各方面に周知する」

【映像】銃乱射の間中、1時間以上も何もしなかった警官たち

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