ただし、中国とインドの支援だけでは危機の収束にはおそらく足りず、スリランカとしてはIMFの緊急融資に頼るしかない。だが、それを受けるためには、IMFから大掛かりな緊縮財政(つまり増税と、燃料補助金のカットといった歳出削減)を求められるのは間違いない。これ以上借金を増やすことにも待ったがかかるだろう。
もともとラジャパクサ兄弟はIMFと良い関係にはなかったから、ただでさえ厄介なIMFの支援交渉は難航する恐れがある。とはいえ、さすがに今回の危機には焦っているのか、新たな組閣ではラジャパクサ家の人間を閣僚に就けることは避けた。ラジャパクサ大統領は、危機の早い段階でIMFに助けを求めなかったのは間違いだったと認める発言さえしている。
だが今、スリランカは経済だけでなく、政治も危うい状態にある。数十年にわたり国政を牛耳ってきたラジャパクサ家が、緊縮財政が不可避的にもたらす政情不安を乗り切れるのかどうかは分からない。分かっているのは、このファミリーの無責任と軍の共謀のせいで、スリランカは一段と大きな混乱の渦にのみ込まれようとしていることだ。
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