巣ごもり続けるクルーズ船団

船舶の位置を追跡する「マリントラフィック」のデータを見ると、5月8日の時点で378隻のクルーズ船が確認できる。移動中の客船もあるが、多くはカリブ海、地中海、大西洋や南シナ海に集団で停泊している。

米疾病対策センター(CDC)の勧告により、米国では7月24日までクルーズ船の運航が禁止されている。これにより、米国沿岸にはクルーが乗ったままの船が複数係留されている。

マリントラフィックのデータを見ると、バハマ沖では多くのクルーズ船がお互いに近い位置で停泊している。特に大きな集団は、グレート・ハーバー・ケイから西方の沖合にある。

クルーズ船の運航会社は、日帰り旅行の行き先として使うためにバハマの小さな島を複数所有している。

世界で最も多くのクルーズ船が寄港する米フロリダ州ポート・カナベラルでも、集団が確認できる。

クルーの下船を遅らせることに根拠がないわけではない。CDCによると、2月に日本の横浜に長期停泊した「ダイヤモンド・プリンセス」は712人が陽性反応を示した。陽性だった乗客のうち47%は検査時には無症状だったが、最終的には9人が死亡した。

CDCは、条件を満たしたことを明記する書面に運航会社がサインをすれば、症状のみられないクルーを下船させることを許可している。クルーを公共交通機関に乗せることなく、自宅もしくは次の任務地まで送り届けることなどが条件になっている。

[ロイター]
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