高齢男性は8割以上が「運転に自信」
英国のエリザベス女王の夫、エディンバラ公フィリップ殿下(97)が1月に立て続けに交通事故を起こしたのは記憶に新しい。この事故を受けて、殿下はこのほど自主的に免許を返納したのだが、日本でも決して他人事に思えない人も多いのではないだろうか。
そんななか、日本の高齢ドライバーやその家族の意識や実態が浮き彫りになる調査結果が発表された。東日本の高速道路を管理・運営する東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)が、昨年10月から行なっている「家族みんなで 無くそう逆走」プロジェクトの一環として、高齢ドライバーやその子供世代の人たちを対象に車の運転に関する意識調査を行なったのだ。
調査の対象となったのは、65歳以上の高齢ドライバー104人(すでに免許証を返納した「元ドライバー」も含まれる)と、65歳以上のドライバーを親に持つ子供世代の人たち(30〜50代)312人。日本の高齢ドライバーやその家族が、「免許返納」や「高齢ドライバーによる高速道路の逆走」についてどう感じているかを垣間見られる内容になっている。

自分が何歳になったら免許証を返納してもいいと思うかとの問いには、60代は76.8歳、70代は79.7歳、80歳以上は82.5歳と、歳が上がるほど返納したい年齢も上がった。平均は79.1歳。
また子供世代の人たちに対し、免許証の返納について高齢ドライバーである親と話し合ったことがあるか尋ねたところ、「父親と話したことがある」が31.8%、「母親と話したことがある」が38%だった。話し合った時の親の年齢は、父親が80〜84歳、母親が75〜79歳が最も多かった。「父親の方が運転に自信を持っており、免許返納の話をしにくい傾向にあるのかも」と分析している。
車の運転、家族の懸念は本人に伝わっていない
高齢ドライバーで最近目立つのが、高速道路を出口から入ってしまうなどによる逆走だ。NEXCO東日本によると、全国の高速道路では、年間約200件の逆走が発生しており、うち66%が65歳以上のドライバーによるものだ。死亡事故の割合は、高速道路で発生した事故全体と比較すると、逆走事故は約40倍になるという。
今回の調査でも、こうしたデータを提示しながら、逆走についても質問した。
