Jonathan Stempel

[1日 ロイター] - 米投資会社バークシャー・ハサウェイは5月31日と6月1日の2日間にわたり、米住宅建築大手テイラー・モリソン・ホーム・コーポレーションの買収と米グーグル親会社アルファベットの人工知能(AI)構築支援を相次ぎ表明した。両社への投資額は合計168億ドルに達し、今年1月に最高経営責任者(CEO)に就任したグレッグ・アデル氏独自の戦略が、同社の投資に反映されつつあるようだ。

この投資は、ウォーレン・バフェット前CEO(現会長)が手控えていた「バークシャーの手元資金をもっと支出すること」をアベル氏に求めていた投資家を満足させ始めるかもしれない。

多くの投資家やアナリストは、バークシャーが潤沢な手元資金(今年3月末時点で3802億ドル)を活用していないことで同社の株価は上値を抑えられていると指摘してきた。

バークシャーの株価は2025年5月に記録した過去最高値から13%低い水準で推移する一方、テクノロジー銘柄の比重が高いS&P総合500種は同じ期間に34%上昇している。

チェック・キャピタル・マネジメントのスティーブン・チェック社長は「誰もがグレッグ(アデル氏)に対し、バフェット氏の影を打ち破って自分の戦略を打ち出してほしいと思っていた。それが現在、見られるようになった」と指摘。バークシャーの直近の投資には「勇気づけられる」と語った。

バークシャーは6月1日、アルファベットの株式100億ドル相当を私募形式で購入することに合意した。アルファベットの株式による総額800億ドルの資金調達を一部支援する形だ。

この投資はアルファベットのAI戦略に対するバークシャーの信頼感を示している。

バークシャーは昨年第3・四半期にアルファベットへの投資を開始。今年3月末時点で166億ドル相当のアルファベット株を保有していた。今回の投資により、アルファベットはバークシャーが保有する普通株上位5銘柄の一角に入るのが確実。首位はアップルとなっている。

直近の投資は、テクノロジー企業への投資に消極的だったバフェット氏の姿勢からの方針転換となる。バフェット氏はアップルへの投資を消費者への賭けだとみなしていた。

バークシャーは5月31日にはテイラー・モリソンを68億ドルで買収すると発表した。テイラー・モリソンは米12州で事業を展開している。

この買収はバークシャーが住宅業界向けの投資を拡大するのに寄与する。バークシャーは既に建売住宅会社クレイトン・ホームズを保有しているほか、米最大級の住居用不動産仲介事業を運営している。

バークシャーは300億ドルの手元資金を温存すると表明しているが、投資家は同社が自社株買いの拡大や1967年以降で初めての配当の実施について検討できるのではないかと話している。

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