[1日 ロイター] - 米モトローラ・ソリューションズは1日、ドローン(無人機)対策技術を手掛けるイスラエルのスタートアップ企業Dフェンド・ソリューションズを15億ドルで買収すると発表した。世界各国の政府機関や重要インフラ運営者の間で、不正ドローン対策需要が急速に高まっていることが背景にある。

買収手続きは2026年第4・四半期中に完了する見通し。Dフェンドの売上高は過去3年間、毎年50%超の伸びを続けており、26年通年売上高は1億8500万ドルに達する見込み。

米国とイスラエルによる対イラン戦争では、データセンターなど重要インフラがドローン攻撃の対象となったほか、欧州各地では空港の閉鎖が発生。通信妨害(ジャミング)や物理的破壊を伴わずにドローンを無力化できるシステムの必要性が浮き彫りになっている。

また、米国では昨年成立した「セーファー・スカイズ法」により、認定を受けた州・地方警察職員が不正ドローンを乗っ取り、安全に着陸させることが可能となった。こうした法整備を受け、Dフェンドが手がけるドローン乗っ取り技術は新たな市場を生み出している。

Dフェンドは非上場で、16年に創設された。無線電波を利用して飛行中の不正ドローンの制御権を奪う技術を開発している。電波妨害で通信を遮断したり、撃墜したりするのではなく、ドローンそのものを安全に掌握する点が特徴。

主力製品「エンフォースエア」は北大西洋条約機構(NATO)加盟国を含む30カ国超で導入され、軍事施設、空港、重要インフラの防護に活用されている。また、同社の技術は米国土安全保障省、国防総省、米司法省でも利用されている。

調査会社モードー・インテリジェンスによると、世界の対ドローン市場規模は26年時点で24億7000万ドルと推定されており、31年には84億2000万ドルへ拡大する見通しだ。

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