[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が2日発表した第1・四半期の経常収支は、271億豪ドル(194億1000万ドル)の赤字だった。赤字幅は前期(2025年10─12月期)の230億豪ドル(改定値)から拡大した。市場予想は232億豪ドルの赤字だった。
データセンター関連機器や燃料の輸入が急増した。また、政府支出も成長への寄与がゼロにとどまった。
在庫は成長率を0.2%ポイント押し上げ、貿易による下押しを一部相殺するとみられる。3日に国内総生産(GDP)統計が発表される予定で、減速が広く予想されている。
統計局によると、第1・四半期の純輸出はGDPを0.8%ポイント押し下げる見通し。アナリスト予想では0.5%ポイントのマイナス。
統計局の国際統計責任者、ジョナサン・クー氏は「鉱業品の輸出が減少し、データセンター関連機器と燃料の輸入が増加したことで、財・サービスの貿易は2017年10─12月期以来初めて赤字に転落した」と述べた。さらに「自動データ処理(ADP)機器の輸入は過去最高に達した。ニューサウスウェールズ州とビクトリア州でデータセンターのインフラ投資が続く中、AI(人工知能)サーバーラックの大量輸入がけん引した」と述べた。
一方、政府支出は横ばいとなり、統計局は成長寄与はゼロと推計している。
3日発表のGDPは前期比0.5%増との予想が中心で、前四半期の0.8%増から減速する見通し。前年比では2.6%増と予想されている。
豪準備銀行(中央銀行)は2月、3月、5月の3回にわたり利上げを実施し、政策金利を4.35%とした。中東での戦争に起因する世界的なエネルギー危機に対応するため、昨年実施した金融緩和が巻き戻された。