[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリアの労使裁定機関フェアワーク委員会は2日、最低賃金を7月から4.75%引き上げると発表した。引き上げ幅は豪準備銀行(中央銀行)が予測するインフレ率とほぼ一致したが、労働組合が求めていた5─6%には届かなかった。
同委員会によると、最低賃金は7月1日から時給26.44豪ドルに引き上げられる。この決定は約300万人の労働者に影響を与える。
同委員会は中銀による金融引き締めが今後1年間で経済を「間違いなく」減速させるとし、イラン情勢による石油供給の混乱がインフレを加速させていると指摘。
「これら全ての事情を考慮した結果、現在の不透明な状況下で被雇用者の実質賃金引き上げを認めることは、遺憾ながら現実的でも責任ある対応でもないとの結論に至った」と述べた。
その上で「しかし、少なくとも被雇用者全般の生活水準が2025年7月1日時点と比べて実質的に悪化しないようにすべきであり、最低賃金労働者の立場を守るため追加措置も講じるべきだと考える」とした。
第1・四半期の豪消費者物価指数(CPI)上昇率は4.1%だった。第2・四半期には4.8%でピークに達すると見込まれており、中銀の目標レンジ(2─3%)を大幅に上回っている。