Ange Kasongo

[キンシャサ 1日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は1日、コンゴ(旧ザイール)のチセケディ大統領と会談し、エボラ出血熱感染拡大への対応について説明し、同国訪問を終えた。人道支援団体は、実際の流行規模は公式統計が示す数字を大きく上回っている可能性が高いと警告している。

テドロス氏は先週コンゴ入りし、最初の感染例が確認された東部イトゥリ州を訪問した。

1日にはキンシャサでチセケディ大統領と会談後、「地域社会が課題に主体的に取り組み、政府が強力な指導力を発揮すれば、エボラは食い止められる」と強調。「感染地域の保健システムの能力を強化する必要がある」とも述べた。

WHOの5月29日の発表によると、コンゴで確認された感染疑い例は906件で、うち223件の死亡について調査中という。また、コンゴ政府は31日遅く、新たに19件の陽性が確認され、確定症例が282件、死者は42人に増えたと明らかにした。

しかし、国際救済委員会(IRC)は1日、流行の規模は公式統計が示す数字よりもはるかに大きく、より進行している可能性が高いと警鐘を鳴らした。

同団体は、5月中旬に最初の感染例が公式に確認される最大3カ月前からウイルスが広がっていた可能性があると指摘。現時点で接触者の追跡が行われているのは20%にとどまり、保健当局は新たな感染経路の特定と隔離に苦戦していると述べた。

感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は、コンゴで感染が拡大しているエボラウイルスのブンディブギョ株のワクチン開発加速に向け、米バイオ製薬会社のモデルナなどに対し約6000万ドルを拠出する。

また、中国は1日、感染拡大への対応を支援するためコンゴに医療専門家チームを派遣すると発表した。

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