[ドバイ 1日 ロイター] - イランのタスニム通信は1日、イスラエルによるレバノンの親イラン武装組織ヒズボラに対する攻撃を巡り、イランの交渉チームは仲介者を通した米国との協議を停止していると報じた。
タスニム通信は、レバノンのほか、パレスチ自治区ガザでのイスラエルの軍事行動停止を巡るイランの要求が満たされるまでいかなる協議も行われないと報道。「イラン当局と交渉担当者は、イスラエルの『シオニスト政権』によるガザ地区とレバノンでの軍事作戦の即時停止と、レバノンの占領地域からの完全撤退の必要性を強調している。この問題に関するイランと『抵抗勢力』の見解が満たされるまで、いかなる協議も行われない」とした。
このほか、イラン、イエメン、レバノン、イラクのシーア派同盟勢力を含む「抵抗戦線」がホルムズ海峡の完全な封鎖のほか、バブ・エル・マンデブ海峡を含む他の戦線の活性化を柱とする方針を設定したと報じた。
イエメンの親イラン武装組織フーシ派が新たな戦線を開く場合、バブ・エル・マンデブ海峡が有力な標的の一つになるとみられる。同海峡はイエメン沖の紅海の出入り口にあり、スエズ運河に向かう船舶が航行する海上輸送の要衝。
戦闘停止に向けた外交努力が続けられる中でも、イランと米国は相互に軍事目標を攻撃したと表明。イランのアラグチ外相は1日、レバノンに対するイスラエルの軍事行動に言及し、「一つの戦線での違反は全ての戦線における停戦違反を意味する。いかなる違反の結果についても、米国とイスラエルが責任を負う」とXに投稿した。
イスラエルとヒズボラの交戦は続いており、イスラエル軍は1日、ヒズボラがイスラエルに対するロケット攻撃を続ければ、レバノンの首都ベイルート南部郊外の標的を攻撃すると警告し、この地域の住民に避難を勧告した。