[ワシントン/メキシコ市 26日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)のグリア代表は26日、北米3カ国の自由貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の見直しを巡り、メキシコとカナダからの輸入品に対する関税を維持する方針だと明らかにした。

メキシコとの2国間交渉を前に、ワシントンで開かれた外交問題評議会(CFR)のイベントで、米国はカナダとの間に「重大」な貿易上の課題があるとも述べた。

グリア氏は「米国は関税を課す」とし、「メキシコのような国や、同じ半球内の他の国に対しても、巨額の貿易赤字を抱えている限り関税は続く」と述べた。

USMCAが無関税の貿易協定として継続することはないとの同氏の発言は、先月メキシコの業界幹部らに非公式に伝えた見解と一致する。同氏はその際、協定見直し後も自動車や鉄鋼への関税は維持されると述べていた。

米国とメキシコの交渉担当者は今週、メキシコ市で最初の正式な交渉ラウンドを開始する予定で、原産地規則の見直しや経済安全保障などについて協議する。

グリア氏はメキシコとの貿易赤字を縮小させ、メキシコが北米以外からの輸入品に対する関税を引き上げることを望むと述べた。

自動車業界などに特に影響する原産地規則の変更については、米国内での生産拡大を促す内容を目指すとしたが、米側の具体的な要求事項には言及しなかった。「交渉の過程で、これらの品目における米国産比率を高める形で原産地規則を議論することになる」と語った。

メキシコや域内の他の国が域外からの輸入に対する関税引き上げで米国と合意できれば、域内のパートナー国に優遇関税を適用しやすくなるとの見方も示し、「安全保障上の理由から、最終的にサプライチェーンはこの半球、北米を調達元にしたい」と述べた。

<カナダとの問題「いら立ち」超える>

一方で、トランプ政権が抱えるカナダとの問題は単なる貿易上の「いら立ち」を超えるものだとし、両国の相違を解消するのは容易ではないとの見方を示した。

欧州連合(EU)や他の国々が一定水準の米関税を受け入れることに同意したのに対し、カナダは報復措置を取ったとし、これは中国と共通する特徴だと指摘した。

グリア氏は「カナダは全く異なる状況にあり、どこに着地するのか必ずしも見通せない」と述べた。

さらに、トランプ政権が繰り返し批判の対象としてきたカナダの自動車生産について、自然な競争優位ではなく、カナダ国内での生産を義務付ける政府の政策の結果だと指摘。「われわれは米国内で(自動車を)生産したい」と語った。

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