Andrew Chung
[ハーシー(米ペンシルベニア州) 6日 ロイター] - ロバーツ米連邦最高裁判所長官は6日、最高裁が法律ではなく政治的な思惑に基づいて動く機関だとする国民の認識について懸念を示した。ペンシルベニア州ハーシーで判事や弁護士、法学生らを前に語った。
ロバーツ氏は「国民はわれわれが政策決定をしていると考え、政治的な行為者と見ているようだが、それはわれわれの仕事を正確に理解しているとは言えない」と述べた。
最高裁の判事は現在、保守派6人・リベラル派3人で構成される。人工妊娠中絶の権利を覆し、大学入学選考での人種を考慮した積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)を違憲とするなどの判決を下したほか、トランプ米大統領の広範な大統領令を発効させる緊急措置を繰り返し講じてきた。
最高裁の正統性に疑問を呈する声も上がっており、世論調査ではここ数年、最高裁への信頼感が低下している。
リベラル派3人のうちの1人であるケーガン判事は2022年、国民が判事を個人的な考えを社会に押し付けようとしていると見なすようになれば、最高裁の正統性が脅かされかねないとの見方を示した。