Sophie Yu Casey Hall
[北京/上海 7日 ロイター] - 中国交通運輸省によると、1─5日の労働節の連休中の旅行者数は前年比3.49%増加した。
また、国家税務総局は請求書データに基づき、連休中の消費関連産業の売上高が前年比14.3%増加したと発表した。
一方、文化観光省が例年、連休の翌日に発表している旅行者数や消費額に関するデータは6日に公表されなかった。
同省の広報担当者はロイターに対し、データがまだ公表されていない理由は「分からない」とし、今後の公表時期についても把握していないと述べた。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う制限解除以降、中国では連休期間中の国内旅行が活況を呈しているが、1人当たりの支出は伸び悩んでいる。
公式データに基づくロイターの算出によると、中国の旅行者が5月の連休旅行1回当たりに費やす金額は2025年時点で574.1元(84.36ドル)と、コロナ禍前の603.4元を依然として下回っている。
チャイナ・マーケット・リサーチ・グループのマネジングディレクター、ベン・キャベンダー氏は「旅行は総じて上向き傾向にあり、旅行回数や宿泊予約、飲食費の支出は増加している」としつつ、「消費者が支出に関して依然としてコストパフォーマンスを重視していることも明らかだ」と述べた。
<趣味や体験が旅行先の選択を左右>
アリババ傘下の旅行プラットフォーム「飛猪(フリギー)」と交流サイト「小紅書(レッドノート)」は今年の労働節期間中の旅行のトレンドについて共同で発表したリポートで、例えば食や写真撮影に焦点を当てた「興味主導型」の旅程が旅行先の選択を左右する主な要因になっていると指摘した。
小紅書のデータは、現在ユーザーの69%が個人的な興味に基づいて旅行先を選んでいることを示している。また、飛猪のプラットフォームで提供する体験型商品は連休期間中、プラットフォーム全体を上回る伸びを見せた。
ホテル運営を手がける華住集団は、連休中の需要が堅調だったとし、総宿泊数は前年比13.6%増加したと明らかにした。
一方、映画市場は精彩を欠いた。中国国家電影局の統計によると、今年の労働節の総興行収入は7億5800万元、観客動員数は2080万人と、前年比でそれぞれ1.41%増、10.23%増となったが、興行収入で際立った作品はなかった。チケット価格は平均36.3元で、前年比8%下落した。
中国の民間不動産調査大手、中国指数研究院(チャイナ・インデックス・アカデミー)によると、労働節期間中の主要26都市の新築住宅販売面積は51万8000平方メートルと、前年比12.5%増加した。
広州、深セン、武漢の各都市は4月下旬、住宅購入制限の緩和や住宅購入補助金の支給を含む支援策を導入した。連休中はこれらの都市で不動産市場が好調だった一方、他の大半の都市は比較的安定した状況が見られた。