Anuja Bharat Mistry Alexander Marrow

[6日 ロイター] - 米食品大手クラフト・ハインツが6日発表した2026年第1・四半期決算は、売上高が市場予想を上回った。1月に就任したスティーブ・カヒレーン最高経営責任者(CEO)の下で進められている再建策が実を結び始めている兆しが見えてきた。

第1・四半期売上高は60億5000万ドル、LSEGがまとめた市場予想は58億9000万ドルだった。

1株利益も0.58ドルと、市場予想の0.50ドルを超えた。

CEO就任後すぐに会社分割計画を一時停止したカヒレーン氏は、米国のソース・調味料事業を復活させるための2025年の投資活動や市場シェアの拡大を強調。これを受けて、同社の株価は約2.7%上昇した。

カヒレーン氏はロイターに「第1・四半期は依然としてわずかに減収となっているが、計画を上回るパフォーマンスを達成できたのはシェア拡大のおかげだ」と語った。

一方カヒレーン氏は、同社として原油価格高騰に十分なヘッジをかけているが、長期的には問題が生じる可能性があると警告。「インフレ圧力が収まらなければ、あらゆる企業が来年以降の著しく高いコストに対するヘッジを行うことになる」と述べた。

イラン情勢に関連した燃料費の上昇がインフレ圧力を増大させ、企業が再び値上げを強いられる中、世界の消費財メーカーは、まだ足場のもろい需要回復基調が崩れるリスクに直面している。

広告宣伝費の増加や製造分野におけるインフレ圧力、その他のコストが響き、第1・四半期の調整後営業利益は11.8%減の11億ドルとなったが、同社は通期の目標は据え置いた。

カヒレーン氏は引き続き会社分割の選択肢を残すことに肯定的だが、計画の一時停止によって今年全体で3億ドルのコスト削減が見込まれている。

ザックス・インベストメント・マネジメントのチーフ市場ストラテジスト、ブライアン・マルベリー氏は、カヒレーン氏が会社を分割せずに規模を維持すると決断したことで、クラフト・ハインツは「効率性を高めた」と評価した。

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