Karin Strohecker
[ロンドン 6日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が6日公表した四半期報告書「グローバル債務モニター」によると、世界の債務残高は3月末時点で過去最高の約353兆ドルに達した。投資家の間で米国債から資金を分散させる動きが見られている。
年初以降、日本と欧州の国債に対する海外からの需要が強まっている一方、米国債への需要はおおむね横ばいにとどまっているという。
IIFのグローバル市場・政策担当ディレクター、エムレ・ティフティク氏は「こうした傾向は、債務の軌道が分岐していることを部分的に反映しており、投資家の資産配分判断にますます影響を及ぼしている」と記した。
「現行の政策下では米国の債務の対国内総生産(GDP)比率は上昇し続ける見通しで、議会予算局(CBO)の最近の予測でも、長期的な財政見通しのさらなる悪化が示唆されている」と指摘した。
報告書によると、ユーロ圏と日本の債務比率は、財政拡大が続いているにもかかわらず、より緩やかな軌道をたどると見込まれており、米国とは対照的だ。
ただ、米国の社債市場は人工知能(AI)関連の発行や海外からの旺盛な資金流入に支えられ、引き続き活況を呈している。
世界の債務残高は第1・四半期に4兆4000億ドル超増加。2025年半ば以来の大幅な増加で、5四半期連続で増えた。米政府の借り入れ拡大が主な要因となった。
ティフティク氏は、米国の債務増加は主に政府の借り入れが主導していると述べた。
同氏はまた、中国の非金融企業(主に国有企業)による借り入れが年初に急加速し、同国政府の借り入れペースを大幅に上回ったと指摘した。
世界の債務の対GDP比率は305%で、23年以降のほぼ横ばい状態が続いた。