Nathan Vifflin Toby Sterling
[15日 ロイター] - オランダの半導体製造装置大手ASMLは15日、人工知能(AI)用半導体製造装置への需要が引き続き高まっているとして、2026年の売上高見通しを引き上げた。
売上高は360億─400億ユーロ(420億─470億ドル)になる見通し。従来は340億─390億ユーロだった。LSEGのデータによると、アナリストは377億ユーロと予想している。
クリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は発表文で「チップの需要が供給を上回っている。これに対応し、顧客は26年以降の生産能力拡大計画を加速させている」と述べた。
需要への対応能力をめぐる懸念に対し、ロジャー・ダッセン最高財務責任者(CFO)は決算説明で、主力の低NA(開口数)EUV(極端紫外線)装置の2026年の出荷台数は60台と前年比25%増加し、27年には80台の出荷能力を持つとした。
第1・四半期の利益は27億6000万ユーロ、売上高は87億6000万ユーロだった。前年同期は利益が23億6000万ユーロ、売上高は77億4000万ユーロだった。
同社にとって懸念要因は、米議会に提出された「MATCH法案」と呼ばれる半導体製造装置の対中規制案。ジェフリーズのアナリスト、ジャナルダン・メノン氏は「上振れは主にイマージョン(液浸)リソグラフィーによるものとみられる。ASMLは以前、中国向け販売の減少によりこの分野の売上高も減少すると予想していたが、現在はほぼ横ばいのトレンドを見込んでいる」と指摘し、MATCH法案に関連した中国顧客の駆け込み購入を反映している可能性があると述べた。
ダッセンCFOは、新たなガイダンスは「現在進行中の輸出管理に関する議論の潜在的な結果」を織り込んでいるとしている。